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独2州の議会選でCDU大敗、9月総選挙の苦戦必至か

 ドイツの2つの州で3月14日に州議会選が実施され、保守政党のキリスト教民主同盟(CDU)が大敗を喫した。同党にとって、今年9月の総選挙での苦戦は必至の情勢になった。10日、ラインラント=プファルツ州ノイビートで撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツの2つの州で14日に州議会選が実施され、保守政党のキリスト教民主同盟(CDU)が大敗を喫した。同党にとって、今年9月の総選挙での苦戦は必至の情勢になった。

CDUにとって長年の「顔」として、4回連続で国政選挙勝利の立役者となってきたメルケル首相は任期満了に伴って引退すると表明しており、9月の総選挙にCDUはメルケル氏抜きで臨む。同氏の「神通力」がなくなった影響が、今回の州議会選にも反映されたとみられる。

公共放送ZDFの開票速報によると、バーデン・ビュルテンブルク州では90年連合・緑の党が得票率31.4%で第1党を獲得し、CDUの得票率は23.4%にとどまった。

一方ラインラント・プファルツ州は中道左派の社会民主党(SPD)が35.5%。CDUは先月の世論調査の段階までは支持率が首位だったものの、結局26.9%の得票率に終わった。

CDUのツィーミアク幹事長は、出口調査結果判明後、記者団に対して「CDUにとって素晴らしい夜にはなっていない」と敗北を認めた。対照的に喜びを爆発させたのは90年連合・緑の党で、ロベルト・ハベック共同代表は「選挙真っ盛りの1年として素晴らしい滑り出しだ」と語り、総選挙への手応えをにじませた。

今回のCDUの敗因については、新型コロナウイルスの感染対策やワクチン接種を巡る政府への不満、医療用マスクの公共調達に絡む同党議員の汚職疑惑が浮上したことなども挙げられている。

全国ベースの世論調査では、昨年6月に40%だったCDUの支持率は今月に入って約33%まで低下した。

SPDの首相候補であるショルツ副首相兼財務相は、14日の州議会選結果によって、CDUとその姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)なしでも、9月の総選挙後に他の主要政党で連立が組める可能性が大いにあることを示唆した、と公共放送のARDで発言した。実際、ラインラント・プファルツ州では14日の選挙前から、緑の党とSPD、自由民主党が連立政権を運営してきた。CDU側は、国政レベルでも同様の組み合わせが再現できるほど、これらの政党が総選挙で票を獲得する事態を懸念している。

1月のCDU党首選で勝利し、メルケル氏後継争いの筆頭に躍り出たアルミン・ラシェット氏にとってこの結果は痛手になる。

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