[フランクフルト 27日 ロイター] - インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックFB.Oは27日、ドイツのプライバシー保護当局が同社に対し、スマートフォン用メッセージ送受信アプリ「ワッツアップ」の同国の利用者のデータ収集と蓄積を中止し、ワッツアップから受け取ったデータを全て削除するよう命じたことについて、不服申し立てを行う方針を明らかにした。
ハンブルクのキャスパー・データ保護委員は声明で、フェイスブックがデータ保護法に違反しており、ワッツアップの独利用者3500万人の有効な承認を得ていないと指摘した。
委員は「2年前のフェイスブックによるワッツアップ買収後、両社はデータの共有は行わないと公式に宣言した。現在2社のデータ共有が起きていることは利用者と国民を欺くのみならず、国家のデータ保護法に違反している」と説明した。
フェイスブックはドイツの本部をハンブルクに置いているため、キャスパー委員の管轄下にある。
同社は「この命令に対して不服申し立てを行う。同時に、当局の疑問に対処し、あらゆる懸念を解消するため、ハンブルクのデータ保護当局に協力する」としている。
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