[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が8日発表した4月の鉱工業生産指数は前月比0.7%上昇した。
ロイターがまとめた市場予想の1.0%上昇を下回った。3月改定値は3.7%低下に上方修正された。
新型コロナウイルス規制とウクライナ戦争で供給網が混乱した。
経済省は先行きが依然として非常に不透明だと警告。ウクライナ戦争とエネルギー・原材料価格上昇で品不足が生じているとの見方を示した。
LBBWのアナリストは「3月はウクライナ戦争勃発に対する直接的な反応で急低下していた。その後の回復は慎重ながらも明るいサインだ」とした上で、4月の鉱工業受注が予想以上に減少するなど、厳しい環境が続いているとの見方を示した。
同アナリストは「ウクライナ情勢が再びエスカレートしない限り、夏場に安定化のめどが立つだろう。ただ、極度に逼迫した供給網が当面、大きな課題になる」と述べた。
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