November 1, 2018 / 3:36 AM / 16 days ago

独CDU党首選、保守派候補がメルケル氏の中道路線修正訴える

[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツのメルケル首相がキリスト教民主同盟(CDU)党首への再選を目指さない考えを示したことを受け、後任に名乗りを上げた候補の2人は31日、メルケル氏の下で中道寄りに傾いた党を新たな方向に導く意向を表明した。

 10月31日、ドイツのメルケル首相がキリスト教民主同盟(CDU)党首への再選を目指さない考えを示したことを受け、後任に名乗りを上げた候補の2人は31日、メルケル氏の下で中道寄りに傾いた党を新たな方向に導く意向を表明した。写真は候補のひとりで、記者会見を開いたフリードリヒ・メルツ氏。ベルリンで撮影(2018年 ロイター/Hannibal Hanschke)

メルケル首相は29日、12月に開くCDUの党大会で党首への再選を目指さず、首相も現任期限りとする考えを示した。その後任として、政治の第一線から退いていたフリードリヒ・メルツ氏(62)とシュパーン保健相(38)が名乗りを上げた。

メルケル首相は特定の候補への支持を表明はしていないが、「ミニメルケル」とも称されるクランプカレンバウアー幹事長のような中道の候補が新党首に就任したほうが、首相としての任務継続は円滑になる見込みだ。

しかし、左派寄りの勢力とも連携するメルケル氏の下で妥協を強いられたとの不満を募らせる党の保守派は、党首選を巻き返しの好機とみている。

後任に名乗りを上げたフリードリヒ・メルツ氏は、10年ぶりに政治の第一線に復帰して最初となる記者会見で、自身を改革志向の親欧州派と表現し、親ビジネスの立場を強調。「私は確信を持った経済自由主義者かつ社会的保守主義者だ」と述べ、「CDUを強くしたのはこうした要素だ」と主張した。

その上で、自身が党首に就任すれば、極右政党に流れた有権者の支持を取り戻すことや、マクロン仏大統領が提示した欧州の統合深化案に具体的な回答を示すことなどが党の課題になると指摘。「欧州にとって今後数年の最大の課題はユーロ圏の結束を維持することだ」との見方を示した。

対立候補のシュパーン保健相はフランクフルター・アルゲマイネ紙への寄稿で難民・移民法の厳格化を訴え、「移民の流入を抑制・管理する必要がある」と主張した。また、CDUは左派から右派まで広範囲の政党と連携する用意のある、軸の定まらない存在になったと指摘した。

CDUが右派路線に傾けば、社会民主党(SPD)との連立が崩れる恐れが出てくる。SPDは一連の選挙で議席を大きく減らしており、党内では連立解消を模索する声も既に上がっている。

CDUの保守派にとっては、メルツ氏とシュパーン氏が保守票を奪い合い、クランプカレンバウアー氏の勝利につながる可能性があることもリスクだ。

メルツ氏は現在、米資産運用会社ブラックロックのドイツ部門会長を務めており、侵略的資本主義を嫌うドイツでは、こうした金融サービスセクターとのつながりが裏目に出る可能性もある。

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