[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ連立政権の一翼を担う社会民主党(SPD)の党首選で破れたショルツ財務相が当面留任する方向であることが、複数の関係者の話で明らかになった。
ある政府高官は、ショルツ氏は当面留任の方向で動いており、4日のユーロ圏財務相(ユーログループ)会合には出席すると述べた。
先週30日に行われた党首選では、メルケル首相の保守派との連立に批判的なワルターボーヤンス氏とエスケン氏のペアが勝利。政権側のショルツ氏とゲイウィッツ氏のペアが破れる事態となり、政権の行方に不透明感が生じている。SPDの党員は6日から始まる党大会で新党首を正式に承認するとともに、連立を巡る投票も実施する見通し。
党大会で政府の方針であるブラック・ゼロ(財政の黒字化、もしくは収支均衡を目指す)の撤回を求める声が強まれば、ショルツ氏は留任の再考を迫られる可能性もあるという。