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独輸出、3月は前月比-5.2% 米中向け急減で予想以上の落ち込み

[4日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が4日発表した3月の貿易統計によると、輸出は前月比5.2%減少した。ロイターがまとめた市場予想の2.4%減より大幅な落ち込みとなった。

米国向けが10.9%減、中国向けが9.3%減と大きく落ち込んだ。欧州連合(EU)向けは6.2%減少した。

輸入は前月比6.4%減少。市場予想は1.7%減だった。

貿易収支は167億ユーロ(185億2000万ドル)の黒字で、黒字額は前月の161億ユーロから増加した。

パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は「引き続き中国の経済再開はデータに反映されなかった」と述べた。対中貿易は第1・四半期末時点で大幅に減少した。ビステセン氏は、中国の経済再開が本格化するのは第2・四半期になってからだと指摘した。

IFO経済研究所の調査によると、ドイツ輸出企業の景況感は、中国の経済再開、米経済の堅調さを背景にした需要拡大期待でロシアのウクライナ侵攻開始後で最も良好だった。

しかしドイツ商工会議所(DIHK)は今週、今年の輸出の実質伸び率予想を2.5%から1%に下方修正。海外展開するドイツ企業の先行き見通しは22年秋に比べると改善したが依然低調と指摘した。

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