[28日 ロイター] - ドイツが欧州連合(EU)諸国からの英旅行者の入国禁止を求めていることが、英紙タイムズの28日の報道で分かった。インドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)を巡る懸念が背景にある。
報道によると、ドイツのメルケル首相は、英国でのデルタ株の感染拡大を理由に同国を「懸念される国」に指定したい考え。ワクチンの接種状況にかかわらず、入国禁止を目指しているという。
この計画はEUの統合政治危機対応委員会で協議される予定だが、ギリシャやスペイン、キプロス、マルタ、ポルトガルの反対が予想されるという。
一方、英政府はワクチン接種を完了した人を対象に、感染リスクが最も高い国を除いて海外渡航を解禁する計画を7月に公表する方針だ。
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