November 30, 2018 / 7:04 AM / 17 days ago

ブログ:沈むインドのゴラマラ島、不安と共に生きる住民たち

[ゴラマラ島(インド) 29日 ロイター] - 地球温暖化による海面上昇のせいで、島の面積が年々縮小しているインド・ゴラマラ島の住民たちは、島を離れたいと思っている。だが、島民の多くは経済的にそれは難しいと言う。

 11月29日、地球温暖化による海面上昇のせいで、島の面積が年々縮小しているインド・ゴラマラ島の住民たちは、島を離れたいと思っている。だが、島民の多くは経済的にそれは難しいと言う。同島で10月撮影(2018年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

ベンガル湾のデルタ地帯にある面積4.6平方キロのこの島は、過去20年間で、半分近くに縮小したと村の長老たちは話す。

この小さな島に現在4800人が暮らしているが、10年前の7000人から減少している。

コルカタで17日撮影(2018年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

「この島が津波や巨大サイクロンに見舞われたら、私たちは終わりだ」と、村長のサンジブ・セイガーさんは言う。ゴラマラ島はインド東部の都市コルカタから南に150キロに位置している。

インドとバングラデシュにまたがるスンダルバンス・デルタには世界最大規模のマングローブ林や、トラやイルカ、鳥類やは虫類などの珍しかったり絶滅の危機に瀕(ひん)したりしている生物が生息している。

スンダルバンスのデルタ地帯では、ゴラマラ島や他の多くの島が海面上昇や土壌浸食の影響を受けている。その原因は気候変動だと専門家は指摘する。

自宅の外に腰掛けるシェイク・アフターブ・ディンさん夫妻。ゴラマラ島で8月撮影(2018年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

住民たちは、洪水の威力はひどくなる一方で、家や生活が脅かされていると話す。

「政府が支援してくれるなら、私はここを離れる」と、シェイク・アフターブ・ディンさんは、泥で造った新しい家の外に妻と腰掛けてこう語った。前の家は津波に破壊されたのだという。

コルカタで16日撮影(2018年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

村民の半数は、もし政府が安全な場所に無料で土地を提供するなら移住する覚悟だとセイガーさんは言う。だが、政府に補償や移住を求めても返事がない。

西ベンガル州の災害管理当局者2人に島民を移す計画はあるかと尋ねたが、コメントしなかった。

洪水により、島の海岸線は泥状化しており、流されてきたココヤシがたまっている。漁師たちは海面上昇を利用して網を打っている。

キンマの葉を栽培するミハイル・クマール・モンダルさん。ゴラマラ島で8月撮影(2018年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

洪水は家を破壊するだけでなく、島民の多くが生計を立てている貴重なキンマの葉も台無しにする。

「毎年、塩分を含んだ高潮が私の農場に押し寄せ、作物を破壊するから大損害だ」と、キンマの葉を栽培するミハイル・クマール・モンダルさんは話す。

島民全員がいつか移住する必要があると、気候変動の専門家は指摘する。

「他の場所に彼らを移住させる何らかの対策が必要だ。正直、それは政府の仕事だ」と、インド・エネルギー資源研究所(TERI)の気候変動研究者スルチ・バドワル氏は語った。

(写真:Rupak De Chowdhuri 文責:Sunil Kataria)

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