May 9, 2019 / 5:14 AM / 14 days ago

世界の肥満度上昇ペース、都市部より地方部がより急速=研究

 科学誌ネイチャーに掲載された研究で、世界の肥満率の上昇ペースが、都市部住民より地方住民のほうが速いことが分かった。写真はブエノスアイレスで4月撮影(2019年 ロイター/Agustin Marcarian)

[ロンドン 8日 ロイター] - 科学誌ネイチャーに掲載された研究で、世界の肥満率の上昇ペースが、都市部住民より地方住民のほうが速いことが分かった。都市部住民のほうが、健康な食品や運動施設にアクセスしやすいことなどが原因とみられている。

研究では、1985─2017年を対象に、世界200カ国・地域の成人約1億1200万人の都市・地方住民について、肥満度の指標であるボディー・マス・インデックス(BMI)の動向を分析した。それによると、世界の平均体重はこの期間に5─6キロ増加しており、増加の大半は地方住民のBMI上昇が原因だった。

BMIは19─25の範囲が健康水準とされている。

研究を共同指導した英インペリアル・カレッジ・ロンドンのマジド・エザッティ教授は、「この大規模な世界的研究結果は、都市住民の増加が世界的な肥満率上昇の主因であるとの共通認識を覆すものとなった」と述べた。

研究によると、調査対象期間の平均BMIは、地方住民では男女ともに2.1上昇。一方都市部では、上昇は女性が1.3、男性が1.6だった。

BMIの分布について研究者らは、1985年時点では調査対象国の4分の3以上で都市部の男女のBMIが地方住民より高かったのに対し、30年後には多くの国で都市部と地方の住民のBMI格差が劇的に縮まり、逆転したケースも見られると指摘。これは「衝撃的な変化」との見方を示した。

可能性のある原因としては、地方住民の所得や教育水準が都市部の住民に比べて低いことや、健康食品の入手が限られている一方コストが高いこと、運動施設の数がより少ないことなどの不利な条件が挙げられている。

ただエザッティ教授は、公衆衛生関連の議論ではしばしば都市部に住むことのマイナス面が注目されるが、「都市部では、より良い栄養環境やより多くの運動とレクリエーション、健康全般の改善に対して多様な選択肢が得られる。これらの選択肢を得るのは、地方ではしばしばより困難となる」とし、研究結果が都市部居住の利点も示していると指摘した。

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