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銀行の損失負担はまず株主から、英欧当局が説明 AT1債巡り

 クレディ・スイス救済でAT1債の価値をゼロとする措置が取られたことを受け、英欧の金融監督当局は20日、市場の動揺を抑えるため、このような状況でまず損失を負担するのは株主で、債券保有者はその後になると説明した。写真は16日、ECB本部ビルで撮影(2023年 ロイター/Heiko Becker)

[フランクフルト 20日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイス救済でAT1債(その他ティア1債)の価値をゼロとする措置が取られたことを受け、英欧の金融監督当局は20日、市場の動揺を抑えるため、このような状況でまず損失を負担するのは株主で、債券保有者はその後になると説明した。

欧州中央銀行(ECB)、欧州銀行監督機構、単一破綻処理委員会(SRB)は、経営危機時の対応で引き続き社債保有者の前に株主に損失負担を求めると表明した。

イングランド銀行(英中銀)は声明で、「このような金融商品の保有者は、破綻処理や倒産処理の損失負担では、ヒエラルキーにおける位置に基づき対応を求められると予想すべきだ」と述べた。

クレディ・スイスのAT1債には、同行が経営危機に陥った場合、株式とは関係なく、スイス当局がこれを減損することを認める条項が含まれていた。

アナリストによると、このような条項は通常、EUの債券には含まれていないという。

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