[チューリヒ 26日 ロイター] - スイスのケラーズッター財務相は、金融大手クレディ・スイスは政府が救済のため付与した緊急流動性資金をすぐに返済すべきだと述べた。国内紙ターゲス・アンツァイガーが26日、インタビュー記事を掲載した。
同行は3月の国家主導による救済の一環として、2000億スイスフラン(政府が半分を保証)へのアクセスを獲得。すでに融資1700億フランの一部を返済しており、その中にはスイス国立銀行(中央銀行、SNB)からの1000億フランの流動性支援も含まれている。
同紙によると、ケラーズッター氏は「連邦保証のないSNBからの流動性支援部分については答えられない」としつつ、「連邦保証によって確保された流動性支援は現在50億フランに上る。私はそれがすぐに全額返済されるべきだと考えている」と語った。
また、融資に付随するプレミアムにより政府は支援から1億フラン強の利益を得たという。
同氏はクレディ・スイス問題に関する議会の調査を歓迎し、長期にわたる原因を調査する幅広い権限を持つべきだと指摘。その上で、国内の金融規制・監督体制は見直されることになるだろうと述べた。
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