[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(SVB)が10日に経営破綻した問題を受け、米当局者が同行の預金を守り、金融システム全体への波及を回避するため、具体策を用意していることが関係者の話で分かった。
バイデン政権当局者はこの週末にSVB破綻の影響を精査し、特にベンチャーキャピタル業界や地方銀行への余波を議論したという。
12日中に発表が行われる見通しだが、詳細は不明。関係者の1人によると、米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス感染拡大時に銀行の経営を支えるため講じた措置に類似した対応を取る可能性がある。
ある関係者は「単なる言葉ではなく、具体的な措置になる」と述べた。
米紙ワシントン・ポスト(WP)は、米当局者がSVBにおける保護対象外の全預金を守ることを検討し、金融システムのパニックを防ぐため介入を考えていると報道。財務省とFRB、米連邦預金保険公社(FDIC)の当局者が週末に協議したという。
CNBCは、SVBの買い手が見つからない場合の影響に対処するため、FRBとFDICが2つのファシリティーを検討していると報じた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」