[ロンドン 12日 ロイター] - 米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(SVB)が破綻したことを受け、同行の英国法人買収に決済銀行のバンク・オブ・ロンドンが12日、名乗りを上げた。
バンク・オブ・ロンドンはSVBの英国法人に正式な提案を行ったほか、財務省やイングランド銀行(英中央銀行)などの当局にも届け出たと発表した。
新興テクノロジー企業が主な取引先だったSVBは、10日に破綻。2008年の金融危機以降で最大の米銀破綻となった。
ハント英財務相は12日、一部顧客にとってのSVBの重要性を踏まえると、破綻による英テクノロジー企業への影響は大きくなる可能性があると指摘した。
スナク首相は政府として企業への影響を最小限に抑えるために取り組んでいると表明した。
バンク・オブ・ロンドンは買収案で、プライベートエクイティ(PE)企業のコンソーシアムを率いている。
ソフトバンクグループが出資する英オークノース銀行もSVBの英国法人買収を検討していると、関係者がロイターに明らかにした。
また、スカイ・ニュースによると、アブダビ政府系ファンドのADQも検討している。
ロイターが確認した資料によると、 英ハイテク企業250社超の幹部はハント財務相に宛てた11日付書簡で政府の介入を求め、国内ハイテクセクターが「存亡の危機」に直面していると警告した。
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