[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は13日、米シリコンバレー銀行の破綻を受け、同行に対する監督体制の検証を行うと発表した。バー副議長(金融監督担当)が主導し、5月1日までに結果を公表する。
パウエル議長は声明で、シリコンバレー銀行の破綻を受けて「徹底的かつ透明で速やかな検証」が求められているとした。
バー氏は、FRBが同行を「どのように監督・規制したか、今回の経験から何を学ぶべきか、慎重かつ徹底的な検証が必要だ」と述べた。
検証実施は、FRBが監督方針を修正する可能性を示唆している。
現行のシステムでは、資産が1000億ドルを超える銀行をFRBが直接監督し、ワシントンのFRBスタッフや理事が監督の方向性を決定。日々の実際の監督は地区連銀が担当する。シリコンバレー銀行はサンフランシスコ地区連銀の監督下にあった。
米議会の一部議員からは、シリコンバレー銀行がなぜ急速に規模を拡大し、約90%の預金が保護対象外となる事態に至ったのか問う声が上がっている。
共和党のビル・ハガティ上院議員は、インタビューで「サンフランシスコ地区連銀にはこの事態を防ぐあらゆる手段があった」とし、なぜその手段を活用しなかったのか、監督の観点から理解する必要があると述べた。
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