[ワシントン 25日 ロイター] - 燃焼時に最も二酸化炭素を排出する化石燃料である石炭を燃料とする発電所の世界的な設備容量が、2021年に1%近く拡大した。米環境団体「グローバルエナジーモニター(GEM)」が研究報告書で明らかにした。
世界の石炭火力発電所の設備容量は18.2ギガワット(約0.87%)増の約2100ギガワット。GEMのリサーチアナリスト、フローラ・シャンペノワ氏は「小幅な増加だが、世界が必要としているのは増加ではなく、劇的な減少だ」と述べた。
中国で約25.2ギガワット分の石炭火力発電所が新規に増え、世界の他地域で25.6ギガワット分の同発電所が閉鎖された影響はほぼ相殺された。
ただ、21年に建設中の世界の石炭火力発電所の設備容量は、20年の525ギガワットから457ギガワットに13%減少したという。
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