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世界のガス需要回復、気候変動目標の達成困難に=IEA

 7月2日、国際エネルギー機関(IEA)は5日、昨年記録的な落ち込みを見せた世界のガス需要は2024年にかけて回復が見込まれていると指摘した上で、50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという気候変動対策の目標が達成できなくなる恐れがあるとの見方を示した。写真はベラルーシのミンスクにあるガス火力発電所で昨年2月撮影(2021年 ロイター/Vasily Fedosenko)

[ロンドン 5日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は5日、昨年記録的な落ち込みを見せた世界のガス需要は2024年にかけて回復が見込まれていると指摘した上で、50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという気候変動対策の目標が達成できなくなる恐れがあるとの見方を示した。

産業革命前に比べて世界の平均気温の上昇を1.5度までに抑えることを目指すパリ協定には、190カ国以上が署名しているが、そのためには石炭やガスなどの化石燃料の使用を大幅に削減する必要がある。

IEAは最新のガス見通しで「天然ガス需要は、21年に大きく回復する。世紀半ばまでに排出量を実質ゼロにする目標に向けて各国が強力な政策を実施しなければ、さらに増加し続けるだろう」とした。

ガス需要は新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制するための規制を背景に、20年は記録的な落ち込みを見せたが、世界経済の回復に伴い21年には3.6%の増加が見込まれる。22─24年の需要の伸びは年平均1.7%となる見通し。

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