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BIS、グリーン資産のバブル化リスクを警告

[ロンドン 20日] - 世界の中央銀行が加盟する国際決済銀行(BIS)は、環境に配慮したいわゆる「グリーン」資産の市場価格が高騰し、バブル化するリスクが高まっていると警告した。

地球温暖化抑制の取り組みが急務となっていることを背景に、近年はESG(環境・社会・ガバナンス)への投資が爆発的に広がっている。

ESGに焦点を当てた資産が35兆ドル相当まで膨れ上がり、銀行や投資ファンドが専門的に運用する資産全体の3分の1超を占めているとの推計もある。

より狭義のESGと社会的責任投資(SRI)を使命とする上場投資信託(ETF)や投資信託だけを見るとさらに迅速に伸び、10倍の約2兆ドルにまで成長したと指摘。このような動きは、このところクリーンエネルギーや電気自動車の株式、グリーンボンド(環境債)などの資産価格が高騰していることからもわかる。

BISは、最新の四半期報告の中で「ESG資産のバリュエーションが過剰評価されている可能性があることを示している」と指摘した。

BISの金融・経済部門の責任者、クラウディオ・ボリオ氏はこれを「グリーンバブル」リスクと呼び、ETFや投資信託の高騰が金融危機前の住宅ローン担保証券(MBS)市場の一部に匹敵すると強調した。

今年に入ってからは価格がやや落ち着いたものの、市場ではそのような動きをした事例であふれている。例えば、米電気自動車(EV)大手のテスラの株価は昨年750%上昇し、過去10年間の上げ幅は1万6000%に及ぶ。

報告書は、経済活動の再開でエネルギー価格や人件費が高騰したことに起因する、現在の世界的なインフレにも焦点を当てた。BISは高インフレが一時的になるとの見解を維持したものの、ボリオ氏は当初予想していたほど明確ではないことを認識したと述べた。 (※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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