[シンガポール 8日 ロイター] - アジア時間の米原油先物は小動き。世界的な景気減速懸念が相場の頭を抑える一方で、石油輸出国機構(OPEC)主導の減産やベネズエラに対する米制裁が相場を下支えしている。
0046GMT(日本時間午前9時46分)現在、米WTI原油先物は0.03ドル安の1バレル=52.61ドル。前日は2.5%値下がりしている。
北海ブレント先物LCOc1はまだ取引されていない。
原油先物を含む金融市場では、米中貿易摩擦の解消に向けた両国の合意がまとまらず、世界経済の先行きを暗くするとの懸念が影を落としている。
トランプ米大統領は7日、中国との通商協議の期限である3月1日までに習近平国家主席と会談する計画はないことを確認した。
OANDAの市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「原油価格は今週の安値圏で再び推移している。景気減速見通しは原油在庫増加の前兆となる可能性があるからだ」と述べた。