[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日の取引で原油先物が下落し、昨年1月以来の安値を付けた。新型コロナウイルス感染拡大が中国の原油需要に影響するとの見方や、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が協調減産の拡大を検討しているとのニュースが売りにつながった。
北海ブレント先物LCOc1の清算値は2.17ドル(3.8%)安の1バレル=54.45ドル。
米WTI先物CLc1も1.45ドル安の50.12ドル。一時、49.91ドルまで下落する場面もあった。
関係筋によると、中国石油化工集団(シノペック)0386.HKは今月の1日当たりの処理能力を約60万バレル削減。新型コロナウイルスの急速な感染拡大が燃料需要を押し下げるとの見方が背景という。
また、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で原油需要に影響が及ぶ可能性があるとして、OPECプラスが現在実施している協調減産の規模の日量50万バレル拡大を検討していることが、複数の関係筋の話で明らかになった。
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