[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は上昇し、北海ブレント先物と米WTI先物がともに9カ月ぶりの高値を付けた。米追加景気対策への期待や中国とインドでの記録的な精製需要が相場を支えた。
米議会指導部は9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加対策を巡り協議を継続しており、合意に向け前進している。
米ドルは他の主要通貨に対して2年半ぶりの安値を付けた。ドル建ての原油価格が割安となり、買いを誘った。
清算値は、北海ブレント先物が0.42ドル高の1バレル=51.50ドル。一時51.90ドルまで上昇した。
米WTI先物は0.54ドル高の48.36ドル。この日の高値は48.59ドル。どちらも3月初旬以来の高値を付けた。
プライス・フューチャーズのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は、アジアは他地域に先行して新型コロナウイルス危機から回復しているとした上で「アジアの状況を見ることで、米国でのワクチン普及に伴い新年は原油需要が急速に増えるとの期待が高まっている」と述べた。
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