[シンガポール 10日 ロイター] - 原油先物は10日、一時は上昇していたが、その後は利益確定の売りに押され、3日続落した。投資家はきょう発表される米在庫データに注目している。
0414GMT(日本時間午後1時14分)時点で、北海ブレント原油先物5月限は0.56ドル(0.8%)安の1バレル=66.96ドル。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物4月限は0.45ドル(0.7%)安の1バレル=63.56ドル。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が協調減産を4月まで1カ月延長することで合意したことを受けて、原油価格は先週、上昇した。週末には、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラムコの主要輸出施設などサウジアラビアの石油産業の中心地に向けドローン(無人機)やミサイルを発射。原油は週明けに急上昇し、ブレントは一時70ドルを突破したが、警戒感が後退するにつれ押し戻された。
コンサルタント会社、エナジー・アスペクツのアナリストは「攻撃による供給への影響はないとの見方が広がったためだ」としている。
米石油協会(API)のデータを基に関係筋が明らかにしたところによると、原油在庫は5日までの週に1280万バレル増加。アナリストらは約80万バレル増を予想していた。
米エネルギー情報局(EIA)の公式データは10日に発表される。
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