[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1%上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」に対する増産拡大要請を、主要産油国のサウジアラビアが拒否したことなどを受けた。
北海ブレント先物清算値は0.82ドル高の1バレル=84ドル。2018年10月以来の高値を付けた。
米WTI原油先物清算値は81.31ドルと、0.87ドル上昇し7年ぶり高値を記録した。
サウジアラビアのエネルギー相、アブドルアジズ・ビン・サルマン王子はモスクワで開催されたフォーラムで、OPECプラスが段階的に増産しているのは、天然ガスや石炭市場で見られるような価格の乱高下から原油市場を守るためだと指摘。OPECプラスは石油市場の調整役として「目覚ましい」働きをしているとして、追加供給要請を退けた。
「OPECプラス」は4日に開いた閣僚級会合で、日量40万バレルのペースで増産する現行の合意を11月も維持すると決定した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」