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原油先物は小動き、週間では大幅マイナス

アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移。写真は原油貯蔵タンク、米オクラホマ州、2020年4月撮影(2023年 ロイター)

[シンガポール 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移。サウジアラビアとロシアによる協議開催のニュースで相場が小康状態となっている。ただ、週間では金融不安による世界的な市場の動揺で急落した影響が残り、大幅マイナスとなる見通し。

0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で北海ブレント先物は0.02ドル高の1バレル=74.72ドル。前日は4日ぶりに反発した。

米WTI先物は0.02ドル安の68.33ドル。

ブレント、WTIともに今週は1年余りぶりの安値を付けており、週間では約10%安と、昨年12月以来の大幅下落となる見込み。

米中堅銀行2行の破綻などの影響が他行にも波及するリスクがなお警戒されており、コモディティー(商品)への買い意欲を抑えている。

JPモルガンのアナリスト陣は調査ノートで「シリコンバレー銀行(SV)とシグネチャー・バンクの突然の破綻は、経済全般の健全性について市場に再考を迫り、動揺が広がった」と述べた。

ただ、原油市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)はほぼ変化しないと見込んでいるため、価格予測を据え置き、今後数週間の政策面での動向を見極めたいとした。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の会合や米国による戦略石油備蓄の再補充の可能性に注目しているという。

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