[シドニー 6日 ロイター] - アジア時間の米原油先物は小幅に上昇。ただ、世界経済の先行き懸念が上値を抑えた。
2338GMT(日本時間午前8時38分)時点で、米WTI先物CLc1は0.1ドル(0.2%)高の1バレル=53.76ドル。前日は1.7%安で終了した。
北海ブレント先物LCOc1はまだ取引されていない。前日は0.8%安だった。
ここ数日は世界経済を巡る懸念が相場への心理的な重しとなっており、世界的に供給が引き締まるとの観測による押し上げ効果は打ち消されている。
神経質な取引が続く中、市場参加者は0200GMT(日本時間午前11時)に始まるトランプ米大統領の一般教書演説に注目している。
OANDAのシニアアナリスト、アルフォンゾ・エスパーザ氏は「一般教書演説で米中の合意がまとまらない可能性あるいは一段の反・貿易姿勢が示されれば、エネルギー価格にはマイナス要因だ。世界経済の成長見通しがさらに低下し、エネルギー需要も低下することになるからだ」と述べた。
一方、米国の対ベネズエラ制裁は、世界的な供給の引き締まりにつながり、相場を支えるとみられている。