[シンガポール 22日 ロイター] - 22日のアジア時間の取引で、原油先物価格は約3%上昇。米原油先物とブレント原油先物はともに2018年終盤以来の高値を付けた。
米国が22日にイラン産原油を輸入している全ての国に対し、近く輸入を停止するよう求め、停止しない場合は米国の制裁対象となることを発表すると伝わったことが材料となった。[nL3N22311B]
北海ブレント先物LCOc1は一時3.3%高の1バレル=74.31ドルと、11月1日以来の高値を付けた。その後は上げ幅を縮小し、0452GMT(日本時間午後1時52分)時点で2.6%高の73.82ドル。
米WTI原油先物CLc1は一時2.9%高の65.87ドルと、10月31日以来の高値を記録。0452GMT時点は2.6%高の65.38ドル。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)首席エコノミストの野神隆之氏は、世界的な供給逼迫や余剰生産能力低下への懸念が原油価格をさらに押し上げるとみている。ブレント先物は2018年の高値である86.29ドルに向かって上昇し、WTIは76.41ドルを目指す可能性があると予想した。
*値動きを更新しました。
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