[メルボルン 9日 ロイター] - 原油先物は日本時間9日午前の取引で続伸。欧州の燃料需要が高まる兆しが出ているほか、イラン産原油の供給が近い将来に再開する可能性が後退したことが背景。
0131GMT(日本時間午前10時31分)時点で北海ブレント先物は0.15ドル(0.2%)高の1バレル=72.37ドル。一時72.58ドルまで上昇し、2019年5月20日以来の高値を付けた。
米WTI先物は0.20ドル(0.3%)高の1バレル=70.25ドル。一時2018年10月17日以来の高値となる70.42ドルまで上昇した。
欧州で新型コロナウイルスワクチン接の種が進み、人やモノの移動が活発になり、燃料需要が高まるとの期待が支援材料。欧州15都市の移動状況を示すトムトムのデータは、新型コロナのパンデミックが始まって以降で最も混雑した状況を示す。
イラン問題を巡っては、ブリンケン米国務長官が8日の議会公聴会で、核合意に復帰したとしても、イラン側が合意履行に向けて態度を改めなければ、米は数百の対イラン制裁を維持するとの見解を示した。
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