[メルボルン 11日 ロイター] - アジア時間11日の原油先物は下落しているものの、週間では3週連続で上昇する水準にある。ワクチン接種率の上昇を受けて新型コロナウイルス感染が抑制されるとの見方から、欧州や中国、米国で燃料需要が回復するとの期待が高まっている。
0145GMT(日本時間午前10時45分)時点で北海ブレント先物は0.23ドル(0.3%)下落し、1バレル=72.29ドル。2019年5月以来の高値を記録した前日上昇分のほとんどを吐き出した。
米WTI先物は0.22ドル(0.3%)安の70.07ドル。前日には18年10月以来の高値に上昇していた。
週間では、北海ブレントは0.5%上昇、WTIは0.6%上昇となる水準。
ANZリサーチのアナリストは、北米と欧州の大部分で車の交通量がコロナ危機以前の水準に戻ったというデータは心強いと指摘。さらに、「ジェット燃料市場でも改善の兆しが見られている。ユーロコントロールによると、ヨーロッパの航空便はここ2週間で17%増加している」と述べた。
石油輸出国機構(OPEC)は10日付の月報で、今年の石油需要が6.6%(日量595万バレル)増加すると予想。全体的に見ると、世界経済の伸びと石油需要の回復は下期に勢いを増すとの見方を示した。
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