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原油先物は続落、コロナ変異株拡大で需要回復に懸念

 6月29日 アジア時間の原油先物は続落。新型コロナウイルスのデルタ株(インドで最初に確認された変異株)の感染拡大を受けてアジアや欧州で新たな移動制限が導入され、燃料需要の回復が遅れるとの懸念が広がった。写真は2019年3月、フランスのパリ近郊で撮影(2021年 ロイター/Christian Hartmann)

[メルボルン 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。新型コロナウイルスのデルタ株(インドで最初に確認された変異株)の感染拡大を受けてアジアや欧州で新たな移動制限が導入され、燃料需要の回復が遅れるとの懸念が広がった。

0045GMT(日本時間午前9時45分)現在、米WTI原油先物は0.14ドル(0.2%)安の1バレル=72.77ドル。

北海ブレント先物は0.10ドル(0.1%)安の74.58ドル。

スペインとポルトガルは、ワクチンを接種していない英国からの入国者に対し新たな制限を導入。オーストラリアでは人口の約8割が何らかの制限対象になっている。

こうした中、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は7月1日の会合で協調減産の縮小について協議する見込みだ。

OPECの需要予測では、第4・四半期に世界の原油供給が需要を日量220万バレル下回ると予想されており、産油国が一定の増産で合意する可能性がある。

コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベク・ダール氏は「デルタ株の感染が拡大する中、OPECプラスが今週の会合で意味のある増産を決定するのではないかという懸念から、原油価格は下落している」と述べた。

アナリストはOPECプラスが8月の産油量を日量50万バレル程度引き上げると予想している。

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