[シンガポール 10日 ロイター] - アジア時間10日午前の原油先物は、おおむね横ばいで推移している。前日は米原油在庫の予想外の減少を受けて上昇していた。投資家は米・イラン核協議の結果を待っている。
0130GMT(日本時間午前10時半)時点で、北海ブレント先物は0.10ドル(0.1%)安の1バレル=91.45ドル。米WTI先物は0.08ドル高の89.74ドル。
米エネルギー情報局が発表した4日までの1週間の米石油在庫は、480万バレル減の4億1040万バレルと、2018年10月以来の低水準。ロイターがまとめた予想は36万9000バレル増加だった。
OANDAのアナリスト、エドワード・モヤ氏は、米原油在庫の予想外の減少について、原油市場がいかに逼迫しているかを示すと指摘。
「原油価格を近い将来、100ドルに押し上げる可能性のある材料は多い」とし、欧州や中東の地政学的緊張、世界の多くの地域で移動が正常化し需要が改善していることなどを挙げた。
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