[16日 ロイター] - アジア時間16日の原油先物は上昇し、前日の急落分の一部を埋めた。スイス規制当局が経営不安が強まっている金融大手クレディ・スイスに流動性供給を表明したことで市場の混乱がやや沈静化した。
0107GMT(日本時間午前10時07分)時点で北海ブレント先物は0.85ドル(1.2%)高の1バレル=74.54ドル。米WTI先物は0.74ドル(1.1%)高の68.35ドル。
前日のブレント、WTIはクレディ・スイスの経営不安の高まりで2021年12月以来の水準に沈んだ。
16日は欧州中央銀行(ECB)の理事会があり、0.25%ポイント利上げを実施するという観測が高まった。
高金利は景気減速を招き、原油需要を下押しする可能性がある。銀行部門の危機への不安感も需要の重しとなり得る。
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