[シンガポール 7日 ロイター] - 原油先物価格は7日、アジア時間の取引で上昇している。業界幹部発言を受けた供給懸念やロシア産原油の輸出を巡る不透明感を背景に買いが優勢となっている。
0154GMT(日本時間午前10時54分)時点で北海ブレント先物は0.40ドル(0.5%)高の1バレル=86.58ドル。米WTI先物は0.30ドル(0.4%)高の80.76ドル。
オーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベック・ダール氏は、オーバーナイト市場で原油高につながった供給懸念について、シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)が石油市場にはさほど余剰生産能力がないとコメントしたことに起因しているようだと説明し、2023年の主な不透明要因は、ロシア産石油と石油製品の輸出混乱だと指摘した。
市場参加者は中国の原油需要を見極めるため、1─2月の中国貿易統計に注目している。
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