July 22, 2019 / 5:15 PM / a month ago

原油見通しは弱気にシフト、世界的な需要低迷との見方で

[ロンドン/ニューヨーク 22日 ロイター] - 世界的な需要が低迷しているとの見方を背景に原油市場のセンチメントがここ数日で一段と弱気に傾いている。

米国の対イラン、対ベネズエラ制裁や石油輸出国機構(OPEC)による協調減産延長、米・イラン間の緊張感の高まりなどは通常、原油価格に追い風とみられるが、原油市場では価格上昇の維持が難しくなっている。

北海ブレント先物LCOc1は1バレル=65ドルを保てず、前週は約7%安。米WTI先物CLc1も60ドル台を維持できない状況だ。

コンサルタント会社、インサイドアウト・アドバイザーズのジャネル・マハロー氏は「15年前なら、この手のニュースにより原油価格が1バレル当たり20─30ドル動いていた」と述べる。

市場関係者によると、ヘッジファンドや投資家は米国の産油量が急増する中、需要が想定よりも弱いという見方を背景に買いポジションを手仕舞う一方、産油業者には価格急落に備え、ヘッジ取引を急いでいるという。

原油先物の期近物が急落しているわけではないが、期先物をみれば基調的な弱さがうかがえる。

北海ブレント先物の期近物と6カ月先の期先物との差LCOc1-LCOc7は5月に4ドル超と6年ぶりの高値を付けていたが、前週には1.50ドル未満に下落。供給ひっ迫懸念の後退を示唆している。

ホルムズ海峡を巡る緊張感の高まりでさえ、原油価格の押し上げ効果はわずかだ。イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」が19日、英船籍の石油タンカーを拿捕(だほ)したと発表したほか、22日にはイラン情報省が米中央情報局(CIA)のスパイ17人を拘束し、一部に死刑を宣告したことを明らかにしたが、北海ブレント先物は1%高の1バレル=63ドルと、依然として年初来高値を下回っている。[nL4N24K3VY][nL4N24N1QD]

トレーダーによると、2021年12月や2022年を期日とする北海ブレント先物のコールオプションへの売りが強まっており、原油需要が減少するとの見方の高まりを反映しているという。

また多くの産油業者が将来的な原油価格の下落に備えるヘッジ取引を開始。コンサルタント会社CTCのチボー・レモウンドス氏は産油業者に対し、ヘッジ取引を行うタイミングだと伝えているとし、「われわれは多くの顧客よりも強気の見方を示していない。現値に織り込まれているよりも大きな下向きリスクがある」と述べた。

*文中の表記を修正しました。

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