December 30, 2017 / 11:36 PM / 7 months ago

写真が語る2017年:地中海で助けを求める難民男性

[11日 ロイター] - 地中海で乗っていたボートから海に落ち、助けを求める難民男性。2017年を象徴する写真について、ロイター・カメラマンが撮影当時の様子を語る。

 12月11日、ロイター写真部は、2017年の最も重大な場面を目撃してきた。写真は、地中海で乗っていたボートから海に落ち、助けを求める難民男性。リビア沖で4月撮影(2017年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)

撮影したカメラマン:Darrin Zammit Lupi

私は地中海で5週間、非営利団体「マイグラント・オフショア・エイドステーション(MOAS)」のフェニックス号に乗り込み、海上から行われる難民の捜索や救助活動を取材した。

イースターの週末が始まった4月14日、リビア沿岸沖15カイリ付近でいつものように救助活動を行っていた。彼らの高速ゴムボートに一緒に乗り込み、壊れそうなボートに乗ったサハラ以南のアフリカからきた難民134人に救命胴衣を手渡し、フェニックス号に移動させた。

私は広角で撮影しようとカメラを構えていた。そのとき突然、1人の難民がボートのへりでバランスを崩すと、ドミノ式に他の難民数人もバランスを崩して海に落ちた。

私はシャッターボタンを押し続け、一連の出来事をカメラに収めた。カオスだった。MOASのメンバーがすぐさま彼らがボートに戻るのを助けようとするなか、私は撮影し続けた。

片手で難民をつかみ、もう片方の手でシャッターを押していた。するとファインダー越しに、他の難民より激しくもがき苦しみ、私たちの方に腕を伸ばしている男性が数メートル先にいることに気付いた。

男性がおぼれかけていると、私は専門のレスキュースイマーに叫んで知らせた。彼はすぐさま飛び込み、男性を救助した。

本当はカメラを置いて、できる限り人を助けるべきだったのか──。その後、私は深い自責の念にかられた。

その夜、この思いを救助隊のメンバーに打ち明け、話し合った。彼らは私が正しいことをしたと思っていた。彼らの仕事は人の命を救うことであり、私の仕事は起きている厳しい現実を記録することだった。そうすることで、皆その日を乗り切ることができた。

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