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世界の金需要、第1四半期は13年ぶり低水準付近 投資家の売りで

 4月29日、金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した四半期報告によると、今年第1・四半期の世界の金需要は2008年以来の低水準付近にとどまった。写真はソウルで昨年8月撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ロンドン 29日 ロイター] - 金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が29日発表した四半期報告によると、今年第1・四半期の世界の金需要は2008年以来の低水準付近にとどまった。アジアの消費者の買いが戻る一方、 欧州や北米で投資家の売りが広がった。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に打撃を及ぼす中で、投資家が安全資産の金を買う動きが強まった。同時に、感染拡大抑止のためのロックダウン(都市封鎖)により、通常なら二大需要国である中国とインドで金の宝飾品や金塊、金貨などの販売が落ち込んだ。

世界経済が回復する中、現在はこうした流れが反転しており、投資家が持ち高を縮小する一方、アジアの消費者による買いが戻りつつある。

WGCによると、今年1─3月の世界の金需要は815.7トンと、前期の813.7トンから小幅に増加した。ただ、前年同期比では23%減少した。

中国の消費者の需要は286.4トンで、17年第1・四半期以来の高水準となった。

一方、上場投資信託(ETF)の金保有高は177.9トン減と、13年第4・四半期以来の大幅な減少幅となった。

ETFによる売却で金価格は昨年8月に付けた過去最高値の1オンス=2072.50ドルから、3月には1700ドル前後に下落。WGCによると、これがアジア勢の需要押し上げに寄与した。

4月に入ってETFの売りは急速に鈍化し、金価格は1800ドルに向けて持ち直した。WGCのアナリスト、クリシャン・ゴパウル氏は、消費者と投資家の今年の金需要について、近年のピークを下回るものの、いずれも底堅さを維持する公算が大きいとの見方を示した。

中央銀行が第1・四半期に購入した金は95.5トンで、昨年第2・四半期以来の高水準となった。ただ、18、19年に見られた典型的な水準は大幅に下回った。

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