for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

金は分散投資対象として適当、ビットコインに比べ=GS

ゴールドマン・サックスは12日付の調査ノートで、実需面でけん引要因がある金が、ボラティリティー(変動率)の高いビットコインを長期的にアウトパフォームすると予想した。写真は、金の延べ棒。2020年8月6日にソウルの金取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[12日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは12日付の調査ノートで、実需面でけん引要因がある金が、ボラティリティー(変動率)の高いビットコインを長期的にアウトパフォームすると予想した。金は金融環境の引き締まりに影響されにくいため、分散投資の対象として適しているとした。

金が投機以外の用途を確立したのに対し、ビットコインはそのような用途をまだ模索していることを、分散投資にふさわしいとする理由に挙げた。

同社の分析によると、トレーダーはインフレやドル下落のリスクヘッジのために金を使うのに対し、ビットコインは「リスクオン」の動きで買われる「高成長ハイテク株」に類似している。ビットコインが将来的に実際に利用される範囲を想定した結果、金よりも変動が激しく投機的な資産になっているとした。

金とビットコインの投機ポジションは差し引きベースでどちらも過去1年間で大幅に減少したが、ビットコインが1年前から75%急落したのに対し、金はわずかに上昇しているとゴールドマンは指摘する。

金はアジアの消費者や中央銀行が購入したり、安全資産投資の対象になるなど実需面でけん引要因があるため、流動性の逼迫による影響は小さくとどまると予想。マクロ経済のボラティリティーの高まりや株式からの資金分散の動きからも恩恵を受ける可能性があるとした。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up