[ワシントン 25日 ロイター] - 米アルファベットGOOGLO>傘下のグーグルは、上院商業科学運輸委員会が26日に開く公聴会で、個人情報の取り扱いを巡る過去の「過ち」を認める意向だ。ロイターが証言テキストの内容を確認した。
それによると、グーグルの最高プライバシー責任者キース・エンライト氏は「われわれは以前にいくつかの間違いを犯し、そこから教訓を得て、頑健なプライバシー保護プログラムに手直しした」と述べる見通し。この公聴会は議会が個人情報保護のための法整備を進めるためのもので、AT&T(T.N)やアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、アップル(AAPL.O)の幹部も証言する。
上院商業科学運輸委員会のソーン委員長は、消費者の個人情報保全の法制化に取り組まなければならないと訴えている。
グーグルはこの証言で具体的な過ちを記していないが、同社はこれまで個人情報問題で何度も批判を浴びてきた。例えば2012年には、アップルのブラウザ利用者にターゲティング広告などを提供しないなどと事実と違う説明をしていたとされ、連邦取引委員会(FTC)から2250万ドルと当時過去最高の民事制裁金支払いを命じられた。
8月には親会社アルファベットが、iPhone(アイフォーン)とアンドロイド搭載スマートフォンの利用者がプライバシー保護を設置している場合でも、行動を追跡していた違法行為があったと訴えられた。
ただエンライト氏のテキスト証言には「広告に関しては、当社の全ての製品と同様に、われわれが個人情報を保護・管理し続けているとの信頼をユーザーから得ている。われわれは個人情報は売り渡さない」と記されている。