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グーグル、タイ王室反対派の個人データ削除 支持派が公開

 6月28日、米アルファベット傘下のグーグルは、タイ王室支持派が王室反対派として非難している活動家の名前や住所のリストを含むグーグルマップ資料2件を削除した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで昨年4月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[シンガポール/バンコク 28日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは28日、タイ王室支持派が王室反対派として非難している活動家の名前や住所のリストを含むグーグルマップ資料2件を削除した。

王室支持派の活動家、Songklod Chuenchoopol氏はロイターに対し、80人のボランティアと共にこのマップ資料を作成したと明らかにし、リストに入った全員を王室を侮辱したとして警察に告発するつもりだと述べた。

「ソーシャルメディアで侮辱的な内容を見つけたらマップに載せた」とし、人々にネット上で王室を批判しないよう促す狙いがあったと語った。

グーグルの広報担当者は電子メールで、問題は解決したとし、「利用者が制作したマイマップのコンテンツに関し、われわれは何が許容できるかについて明確なポリシーがある。ポリシー違反のマップは削除する」と説明した。

ロイターは問題となっているマップのうち1件を確認。500人近い名前と住所が含まれており、その多くは学生で、大学あるいは高校の制服を着ている写真もあった。閲覧数は35万を超えていた。

写真は顔が黒い四角で囲まれ「112」の数字が記されている。不敬罪を定めた刑法112条を意味しているとみられる。

タイでは昨年以来、若者が主導する抗議デモが繰り広げられ、過去に例を見ないような王室批判や王室改革を求める声が街頭やネット上で広がった。

タイ政府は、グーグルによるマップ資料削除やそこに含まれたコンテンツに関し、コメントの求めに応じていない。

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