[東京 29日 ロイター] - 「イスラム国」の人質となっている後藤健二さんの妻が、日本・ヨルダン両政府に解放に向けた取り組みを求めた。
イスラム国側が設定した交渉期限到来前に、報道機関向けに声明を出した。妻は、これが健二さんにとって最後のチャンスになるのではと不安を抱く現在の心境を語った。
妻は、ヨルダン・日本両政府に、後藤さんとヨルダン人パイロット2人の運命がかかっていると認識してほしいと訴えた。
妻はさらに、解放に向けた働き掛けを水面下で行ってきたとし、家族らをメディアから守るため、公の場での発言をこれまで控えてきたと説明した。
夫妻の間には2人の娘がいるといい、健二さんが旅立ったときには次女は生後3週間で、2歳の長女は再会を望むことだろうと記した。
妻は、2人の子供に父親のことを知って成長して欲しいとつづり、健二さんは現地住民の苦境を伝えるため、シリアに渡った善良で正直な人と語った。
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