[東京 3日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が3日公表した運用実績によると、2018年4─6月期は国内債券の投資残高を8800億円程度減らした。一方、海外資産への投資を増やした結果、外国債券の占める割合は15.34%となり、初めて基本ポートフォリオで定める15%の中心値を超えた。
公表資料に基づく試算では、国内株式を200億円程度、外国債券を6600億円程度、外国株式を1100億円程度、それぞれ買い越した。年金特別会計が保有する短期資産は、6月末で2兆4551億円だった。
運用損益ベースでは、四半期で2兆6227億円の利益を上げ、6月末の運用資産額は158兆5800億円となった。
米国の通商政策を巡る不透明感などから市場では調整局面があったものの、円安が後押しし、外国株式で2兆0030億円の収益を上げた。国内株式でも4199億円を稼いだ。
外国債券以外の保有資産割合は、国内債券27.14%、国内株式25.55%、外国株式25.32%だった。
梅川崇