[ベルリン 13日 ロイター] - ギリシャ野党急進左派連合(SYRIZA)のアレクシス・ツィプラス党首は、13日付独経済紙ハンデルスブラットへの寄稿で、同党が政権を率いることになっても、ドイツの納税者は恐れる必要はないとの見解を示した。
今月25日のギリシャ総選挙をめぐっては、緊縮財政に反対するSYRIZAが勝利した場合は、欧州連合(EU)による金融支援の条件を再交渉し、ユーロ圏内で緊張が高まるとの懸念が強まっている。また、同党が対外債務の減額を求め、ドイツに最大で400億ユーロの負担が生じるとの見方もある。
ツィプラス党首は、「ドイツの納税者はSYRIZAが率いる政府について恐れることは何もない」としたうえで、「さらなる融資あるいは財政赤字の許可を得るためにパートナー諸国と対立することをわれわれは目指していない」と強調した。
ただ、同氏はギリシャは緊縮策が撤回されて初めて債務の返済ができるとの見解を示した。同時に、ギリシャのユーロ圏残留を望むと再び表明した。
同氏は、債務の持続性を回復し、成長押し上げ策を通じたリセッション脱却を可能にする新たな合意に達することが「われわれの狙い」だとした。