June 6, 2018 / 6:54 AM / 18 days ago

アングル:独インフレ率上昇、長期金利との差が60年で最大に

[ロンドン 4日 ロイター] - ドイツで長期金利と物価上昇率の差が、60年超ぶりの高水準に迫りつつある。足元で物価が上振れた一方、イタリア政局混乱に伴うドイツ国債の逃避買いが強まったことが原因だ。

 6月4日、ドイツで長期金利と物価上昇率の差が、60年超ぶりの高水準に迫りつつある。写真はベルリンのスーパーマーケットで2013年撮影(2018年 ロイター/Fabrizio Bensch)

ドイツ国債にインフレリスクが十分に織り込まれない形になっており、滅多にない売り持ちの機会だとの声も出ている。

先週公表されたドイツの5月消費者物価指数(CPI)速報値は、エネルギー輸入コストが増大した影響で、前年比上昇率が2.2%に加速した。ところが市場の関心は物価動向よりもイタリアの政治情勢に集まったため、安全資産とされるドイツ国債の需要が高まり、10年債利回り(長期金利)は上昇する代わりに約1年ぶりの低水準を記録した。

その結果、トムソン・ロイターによると、物価上昇率と長期金利の差は186ベーシスポイント(bp)前後と、昨年2月に付けた60年余りぶりの大きさの195bpに近づいた。

ドイツ国債利回りは短期ゾーンがなおマイナス圏で推移し、10年債も0.41%程度の低さで、安全資産としてのしっかりした買いがあると投資家が想定し続けていることが分かる。

ただドイツ銀行のジム・ライト氏はノートで「今後数カ月でイタリアに破局が訪れるなら、ドイツ国債の値動きが適正なのは間違いない」と指摘しつつ、もし破局が訪れなければドイツ国債を売り持ちにする「30年に一度」のチャンスになり得ると付け加えた。

ドイツ銀は、物価上昇率と長期金利の差を分析した別のノートでは「ドイツ国債利回りはあまりに低くなり過ぎており、量的緩和(QE)の終了とともに上昇するだろう。もっとも短期的にはイタリア情勢次第であるのは確かだ」と説明している。

(Ritvik Carvalho、Dhara Ranasinghe記者)

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