January 10, 2020 / 4:12 AM / 16 days ago

〔GRAPHIC〕短期金融市場、来年のECB利上げを織り込み始める

[ロンドン 9日 ロイター] - ユーロ圏の短期金融市場が、来年の欧州中央銀行(ECB)の利上げを織り込み始めている。

ユーロ圏経済が最悪期を脱したとの見方や、ECBが追加緩和に消極的との見方が背景だ。

短期金融市場は昨年初め、今年の利上げを予想していたが、その後、経済指標の悪化や米中貿易戦争の激化を背景に利下げ予想が広がった。

実際、ECBは昨年9月に中銀預金金利をマイナス0.5%に引き下げ、量的緩和を再開した。

その後、市場では追加利下げ観測が後退。EONIA(ユーロ圏無担保翌日物平均金利)、EURIBOR(欧州銀行間取引金利)先物市場は、再び来年の利上げに身構えている。

EURIBOR3カ月物は、現在マイナス0.39%前後。先物市場は、来年3月までマイナス0.39%前後で推移した後、マイナス0.37%に上昇すると予想している。

INGの金利担当シニアストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、EONIA先物市場でも同じようなフォワード・カーブのスティープ化が起きていると指摘。

「市場は昨年12月に大きくタカ派にシフトした」とし、ECB内の金融緩和を巡る意見対立や、コンセンサスを重視するラガルド新総裁の理事会運営スタイル、今後予定されるECBの戦略見直しを受けて、市場がECB以上にタカ派的になる余地が生まれたと分析した。

利上げ予想が浮上している背景には、景気後退リスクの後退や経済指標の改善がある。シティグループのユーロ圏経済サプライズ指数は約2年ぶりの高水準付近に上昇している。

一部の市場関係者は、ECBが「マイナス金利」という実験を終える方向に傾いているのではないかと指摘。スウェーデン中銀はこのほど、世界の中銀で初めてマイナス金利政策を解除した。

コメルツ銀行の金利担当トップ、クリストフ・リーガー氏は「スウェーデンの事例は、マイナス金利からの脱却が可能であることを示した」とし「ECBがスウェーデンに追随し、来年以降、正常化に踏み切る可能性があるとの観測が一部で浮上している」と述べた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below