December 4, 2019 / 6:08 AM / 9 days ago

〔GRAPHIC〕中国企業の設備投資が3年ぶりの低い伸び、景気鈍化と貿易戦争響く

[ベンガルール/上海 4日 ロイター] - 中国企業の第3・四半期の設備投資が3年ぶりの低い伸びとなったことがロイターの分析で明らかになった。景気鈍化や厳しい融資環境、長引く対米貿易戦争が企業の売上高や手元資金を圧迫している。

中国企業の在庫回転率と増益率も悪化している。中国経済は約30年ぶりの低成長となっており、多くのアナリストはさらなる景気鈍化を予想している。

トランプ米大統領は3日、中国との通商交渉について、来年11月の米大統領選挙後まで合意を待った方が良いかもしれないとの見方を示しており、先行きは一段と不透明になった。

マッコーリーのアナリストは2日付の顧客向けノートで「状況は改善する前に、大幅に悪化する」と予想。中国の最近の経済指標は、前向きな内容であっても振れが大きく、天候などの一時的な要因の影響を受けているとした

「いわゆる第1段階の合意も本質的には状況の悪化を阻止するもので、大きな改善を図るものではない」と指摘した。

<資金ひっ迫>

ロイターが時価総額1億ドル以上の中国企業2900社前後を分析したところ、第3・四半期の設備投資は前年同期比1.6%増と、3年ぶりの低い伸びとなった。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「弱い投資意欲は中国経済の強い回復を実現するうえでは問題だ」と述べた。

「全体の資金需給はいまだにひっ迫しており、融資の伸びは実際は鈍化している。シャドーバンク(影の銀行)部門でノンバンクの融資を得るのがかなり難しくなっているからだ」とした。

中国政府は融資促進策を講じているが、銀行側はロイターに対し、貿易戦争や景気の先行き不透明感、金融システムのリスク抑制に向けた長年の取り組みを背景に、中小企業に融資する意欲はほとんどないと明らかにした。

調査対象企業の手元資金は第3・四半期に前年比5.6%増と、2018年第1・四半期以来の低い伸びとなった。1─9月の在庫回転日数は平均108日と、過去4年の年間平均である100日よりも長かった。

売上高は6.7%増と、比較可能なデータがある過去3年間で最も低い伸びとなり、純利益は7.8%増と、2年前の約22%から鈍化した。

ただ、企業の決算内容は鈍化を示しているが、財新/マークイットが発表した11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は3年ぶりの高水準となった。先に中国国家統計局が発表した11月の製造業PMIも好調な内容となっている。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below