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長城汽車、比亜迪のPHVが排ガス基準満たさずと当局に告発

中国自動車メーカーの長城汽車は25日、電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の2種類の人気プラグインハイブリッド(PHV)車について、排ガス基準を満たしていないと当局に告発したことを明らかにした。写真は、長城汽車のロゴ。2016年11月18日に中国・広州で撮影。(2023年 ロイター/Bobby Yip)

[上海/北京 25日 ロイター] - 中国自動車メーカーの長城汽車は25日、電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の2種類の人気プラグインハイブリッド(PHV)車について、排ガス基準を満たしていないと当局に告発したことを明らかにした。

長城汽車が問題視したのは、比亜迪で最も売れているスポーツタイプ多目的車(SUV)の「宋(ソン)」と、セダンで売れ筋1位の「秦(キン)」の2車種。生態環境省、工業情報省および業界規制当局に対して4月11日、これらのPHVが環境汚染物質排出基準に適合していないと申し立てた。

比亜迪が宋と秦に非圧力式タンクを使用しているため、通常の圧力式タンクに比べて燃料の蒸発スピードが急速に進み、汚染物質の排出が増える、というのが長城汽車側の説明だ。

一方比亜迪は声明で「われわれは不当な競争上の振る舞いには断固反対する。訴訟を起こす権利も持っている」と述べ、長城汽車の主張を全面否定した。

比亜迪によると、長城汽車は比亜迪の車を購入し、外部検査なしの状態で、しかも当局が求めているようなより長期的な走行距離に基づかず独自の試験を行ったもようで、そうした試験結果に正当性はないという。

さらに比亜迪は、今回の件で規制当局による審査を歓迎すると自信を示した。

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