April 7, 2015 / 4:12 AM / 5 years ago

ギリシャ首相に国内から強い突き上げ、早期の解散総選挙観測も

 4月6日、ギリシャ債務問題でチプラス首相は国内から激しい突き上げを受けている。議会で演説を行う前の同首相、アテネで先月撮影(2015年 ロイター/Alkis Konstantinidis)

[アテネ 6日 ロイター] - ギリシャ債務問題でチプラス首相は国内から激しい突き上げを受けている。資金枯渇が迫る中、国際債権団には金融支援を得るために改革を約束するものの、国内の支持基盤を損なうことなく大幅な譲歩を打ち出すのは困難な情勢で、危険な綱渡りが続きそうだ。

首相の運命を左右するのは国内世論、首相率いる急進左派連合(SYRIZA)の極左勢力、右派の連立パートナー。この3者の一角でも離反すれば政権は崩壊する。

実際、急進左派連合の極左派閥ボスであるラファザニス氏(エネルギー相)はこのほど、1月の総選挙前に約束した反緊縮策から後退すれば(政権の)自殺行為だと警告。さらに急進左派連合幹部によると、同連合の議員149人のうち約30人は、2月20日にギリシャ政府が金融支援の延長でユーロ圏と合意した密室交渉を疑問視していた。ただ、最終的には合意に反対したのは少数にとどまったという。

改革案をめぐる国際債権団との協議の行き詰まりや、国内のあつれきを受けて、メディアからはチプラス首相が早期の解散総選挙、もしくは債権団の要求に屈するのを回避するための国民投票に追い込まれるとの観測も出ている。

今のところ、政権側はこうした計画を否定しているものの、今後に関する国民的な議論も盛り上がりに欠けている。ただ、ユーロ圏や国際通貨基金(IMF)からの2400億ユーロの支援プログラムについて、債務不履行するよう公に支持している向きは少ない。

78%の高い支持率を得る首相にとって世論を引き付けておくことは重要だ。先週の議会演説では、年金削減や大量解雇などの回避を「レッドライン(越えてはならない一線)」と位置付け、改革に聖域を設けるという対外強硬姿勢をみせた。

また、ギリシャの財務次官は6日、ナチス・ドイツによる占領でギリシャが受けた損害に対するドイツの賠償額は2790億ユーロ(3051億7000万ドル)近くに上るとの見方を示した。

関係筋によると、ギリシャは国際債権団との交渉でも誰が責任者なのか、また政府の立場も良くわからない混乱した対応に終始しているという。ギリシャ政府は否定するものの、内閣で主導権争いが起きているとの憶測も強まっている。

国際債権団の一部は、ギリシャが破綻への道のりを歩んでいるとみている。

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