[アテネ 20日 ロイター] - ギリシャのハルドゥベリス財務相は20日、欧州中央銀行(ECB)のいかなる量的緩和策もギリシャ経済のためになるとしながらも、ギリシャの流動性問題を解決するには十分でないとの考えを示した。
同財務相は経済関連の会議に出席し、量的緩和策について「流動性を高め、財とサービスに対する需要を刺激するための金融政策の1つ」との考えを示しながらも、「量的緩和策だけでは、ギリシャの流動性問題を解決に十分ではない」と述べた。
ECBは22日の理事会で国債買い入れ型の本格的な量的緩和実施を決定するとの観測が高まっている。
ハルドゥベリス財務相は、同措置の規模が5500億ユーロに設定されれば、ギリシャには159億ユーロの恩恵がもたらされると試算。ギリシャ国債の格付けなどの要因により、ギリシャが受ける恩恵の規模が減らされることはあってはならないとの考えを示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」