August 1, 2018 / 12:37 AM / 17 days ago

ギリシャ債務、中期的に持続可能でも長期見通しは不透明=IMF

[ブリュッセル 31日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は31日公表のギリシャに関する報告書で、ユーロ圏の債務軽減策によって同国の債務は中期的に持続可能となったが、軽減策の前提となっている成長率や財政収支に関する楽観的見通しが長期的な持続性に疑念を生じさせていると指摘した。

 7月31日、国際通貨基金(IMF)は同日公表のギリシャに関する報告書で、ユーロ圏の債務軽減策によって同国の債務は中期的に持続可能となったが、軽減策の前提となっている成長率や財政収支に関する楽観的見通しが長期的な持続性に疑念を生じさせていると指摘した。写真はギリシャ国会議事堂とギリシャ国旗。2015年7月アテネで撮影(2018年 ロイター/Yannis Behrakis)

ユーロ圏財務相会合は6月、ギリシャに対する債務削減策で合意。IMFは今回の報告書で、ギリシャの債務についてユーロ圏と大幅に異なる分析を示した。

報告書は「ギリシャが最近、欧州のパートナー諸国と合意した債務軽減策は中期的な債務持続性を大幅に改善させたが、長期的な見通しは引き続き不透明」とした。

ギリシャの国内総生産(GDP)成長率やプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字維持に関する「非常に野心的」な想定の下でしか債務関連指標の改善は長期的に持続しないため、さらなる軽減策がなければ市場への長期的なアクセス維持は困難になる可能性が示されていると説明した。

現在から2060年の期間にギリシャGDPの名目成長率が平均3.1%となり、プライマリーバランスの黒字幅がGDP比で2.4%になるという想定については、達成するのが難しい可能性があると指摘。IMFは同期間の平均成長率が2.9%、プライマリーバランスの黒字平均がGDP比で1.8%になると見込んでおり、これらの想定のほうが理にかなっているとした。

IMFはまた、ユーロ圏の想定よりも市場金利が高くなると分析。ギリシャ債務の大半を保有する欧州安定メカニズム(ESM)への利払いも想定を上回ることになるとした。

ユーロ圏の債務削減策によってギリシャ債務の対GDP比率は当初、低下するが、2038年頃から一貫して上昇することになるとの見通しも示した。

ギリシャのグロス借入所要額については、ユーロ圏が上限とするGDP比20%を2038年までに突破し、その後増加を続けると予想。「このため、債務持続性を確保するには追加の軽減策が必要となる」との見方を示した。一方、ギリシャの成長率やプライマリーバランスに関するユーロ圏の楽観的な想定が現実となった場合は、追加の軽減策は必要にはならないとした。

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