[東京 7日 ロイター] - 松野博一官房長官は7日午後の会見で、打ち上げに失敗した日本の新型主力ロケット「H3」について、原因究明を急ぐとともに、基幹ロケットとして引き続き打ち上げを進めていく方針を示した。
松野官房長官は今回の失敗を「大変遺憾」とした上で、文部科学省内に設置した原因究明のための対策本部の第1回会合が同日開催されたと説明した。今後の日本の宇宙政策への影響については明言を避けたが、国際競争力強化のために重要な基幹ロケットだとし「引き続きH3ロケットの打ち上げ成功に向け、取り組む必要があると考えている」と述べた。
ロケットに搭載されていた地球観測衛星「だいち3号」を打ち上げられなかった影響については、観測データを使用する研究や利用実証を検討してた関係する府省庁を含め、状況を確認し「今後の方策について検討を行う考えである」とした。
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