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日馬富士が引退、「礼儀を正そうと思い行き過ぎた」 暴行を謝罪
November 29, 2017 / 1:28 AM / 17 days ago

日馬富士が引退、「礼儀を正そうと思い行き過ぎた」 暴行を謝罪

[東京 29日 ロイター] - 大相撲の横綱・日馬富士は29日、日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。記者会見で、貴ノ岩にけがを負わせたことの責任を取って引退すると述べ、謝罪した。暴行事件については、後輩力士の礼儀がなっていない時に、正そうと思って叱ったことが行き過ぎたと述べた。

 11月29日、日本相撲協会は大相撲の横綱・日馬富士が引退届を提出したことを明らかにした。都内で撮影(2017年 ロイター/TORU HANAI)

日馬富士は巡業中の10月25日、鳥取市内の飲食店でモンゴル人力士の後輩、貴ノ岩を殴ってけがをさせたとして、鳥取県警が傷害の疑いで調べている。

大相撲九州場所は26日まで福岡市で開催され、27日に開かれた横綱審議委員会では日馬富士に対し「非常に厳しい処分が必要」との意見が出ていた。

暴行があったと報道されたのは、九州場所3日目の11月14日。日馬富士はこの日から休場した。

この間について日馬富士は、暴行があった翌日の10月26日に貴ノ岩が来て握手を交わしたとし、報道があるまで「まさかことがこんなに大きくなっているとは知らなかった」とした。貴ノ岩は初日からけがで休場していた。

横綱の師匠である伊勢ケ浜親方は会見に同席し、日馬富士の酒癖の悪さや乱暴については聞いたことがないとし、「今回、なぜこのようなことになったのか、ただただ不思議というか残念でならない」と涙ぐみながら語った。

16歳で入門してから相撲界での17年間を振り返り、日馬富士は「私は相撲を愛している。相撲道とは、ただ強いだけでなく、相撲を通じて感動と勇気、希望を与えるものだと思っている」と述べた。

大相撲では、2007年に時津風部屋の17歳の序ノ口力士が暴行を受けて死亡する事件が起きた。時津風親方(当時)が暴行を指示したとして実刑判決を受けた。2010年には初場所中にモンゴル出身の横綱・朝青龍が、酔って一般男性に暴行したことが明らかになり、引退した。

暴行死事件の後、相撲協会は稽古場での竹刀の使用を禁じるなど暴力根絶の対策をとったが、相撲コメンテーターのジョン・ガニング氏は九州場所中、ロイターの取材に対し「対策といっても、単にガイドラインを配った程度のこと。カルチャーを変えるための実質的な努力としては全く足りない」と語った。

入門から約20年のある30代の力士はロイターの取材に「自分が入門したころ、相撲部屋での暴力は日常茶飯事だった。平手や拳はもちろん、まな板で思い切り殴られたこともある」と話した。

ただ、現在は稽古場での暴力はほとんど見られず、親方からも後輩をあまり叱らないように指導されているという。「そうしないと今の若い子は、すぐに辞めてしまう」とその力士は話した。

この日の参院予算委では、大相撲の暴力事件をめぐる質疑も行われ、林芳正文部科学相が遺憾の意を表明、「日本で最も歴史あるスポーツという自覚と責任を持って、二度と国民の期待を裏切ることのないよう、暴力の再発防止に取り組んでいただきたい」と相撲協会に要請した。

安倍晋三首相も、子どものころから相撲が大好きだとしたうえで、「相撲協会が迅速に事実関係を解明することが大事」だと述べた。

*第1段落の中の表記の一部を修正しました

宮崎亜巳

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