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豪州、都市部でロックダウン強化 デルタ株感染拡大を警戒

 6月29日 西オーストラリア州の州都パースで、4日間のロックダウン(都市封鎖)が始まった。写真は6月28日、シドニーで撮影(2021年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアでは、最大都市シドニーでリムジン運転手の新型コロナウイルス感染が確認されてからわずか2週間のうちに、8つの州・準州のうち5州に感染が広がる事態となっている。シドニーでの感染者は150人近くにまで増加した。

感染力の強い変異株(デルタ株)の拡大を抑制するため、複数の州で当局が移動制限を強化。人口の約80%に当たる2000万人以上に影響が及んでいる。

クイーンズランド州都ブリスベンと周辺地域の一部は29日夜から3日間のロックダウン(都市封鎖)を実施することを決定。

西オーストラリア州の州都パースでも、シドニーと北部ダーウィンに続き4日間のロックダウン(都市封鎖)が始まった。

パースおよび近隣のピール地方の住民は、緊急の場合を除いて自宅待機が求められる。

これ以外の都市の大半でも、マスク着用義務化や集会の人数制限などの厳しい行動制限が課せられ、全人口のおよそ80%に当たる2000万人以上が何らかの制限の対象になっている。

デルタ株の感染が広がるシドニーでは7月9日まで2週間のロックダウンが導入され、ダーウィンではロックダウンが72時間延長され7月2日までとなった。

オーストラリアはこれまで他の多くの先進国に比べ、国境閉鎖や接触距離の確保などを通じてパンデミックを制御してきたが、ワクチン接種が思うように進まず、足元で感染者の増加に見舞われている。

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